環境化学科   設備


リサイクル装置





 活性汚泥処理装置

 活性汚泥処理は、生物学的処理法の一つで微生物のもつ浄化作用を利用して排水を処理する方法である。微生物による水の浄化は自然界ではごく普通に行われている現象で、河川の自浄作用もそうである。

 有機物を含有する汚水に空気を通じると、次第に微生物が繁殖して集まり塊状(これをフロックといいます。)を形成し浮遊するようになります。これを活性汚泥といいます。
 活性汚泥は、細菌、原生動物を主体とし一見するとどろ状の物質に見えます。

  
全有機炭素測定装置(TOC)

 試料水の中に含まれる全有機炭素の”炭素C”の量を測定する装置です。
 測定原理をとても簡単に説明すると、有機炭素を酸化させ二酸化炭素(C+O→CO)に変え、その量を測定します。

 炭素を酸化させ二酸化炭素に変える場合、通常は燃焼酸化法(乾式法)が用いられるが、この装置は従来の紫外線酸化法(湿式法)に酸化力の強い酸化チタン(TiO)を触媒として用いて、直接試料中の有機炭素を酸化する方法を取っています。
 
ガスクロマトグラフィー

 液体や気体に含まれるさまざまな成分を調べたり、量を調べることが出来ます。

 操作は簡単ですが、分析結果をどの物質か判断したり量を判断するには少々技術が必要になります。データーベースがあれば、簡単ですが・・・
高速液体クロマトグラフィー

 上のガスクロマトグラフィーと似た機器です。

 ガスクロマトグラフィーは、調べる試料を気体にしてキャリヤーガス(移動相)とともに充填剤(固定相)の中を通し、吸着性や溶解性の違いによって各成分に分離検出します。

 高速液体クロマトグラフィーは、調べる試料を適当な溶離液(移動相)に溶解させ、充填剤(固定相)の中を通し、それぞれの作用により各成分に分離検出します。
原子吸光分析装置
フレームレス

フレーム

試料溶液を高温の炎中などに噴霧することにより原子化する。この原子蒸気に特定波長の光を当てると、光の吸収が起こる。この吸光度を測定して定量する方法を原子吸光分析といいます。

 簡単な前処理で溶液中の微量金属元素の定量ができるため、幅広い分野の産業で用いられてます。

 
赤外線分光光度計

 物質に赤外線を照射させ、物質に吸収される赤外線吸収スペクトルから物質の同定を行う機器です。

 物質は、さまざまな原子や分子で結合していて、それぞれ固有の顔を持ってます。また、官能基といわれる物質の性質を特徴付ける基を持っていたりもします。
 それらに赤外線を照射し、その吸収スペクトルを測ると、物質固有の赤外線吸収スペクトルが得られます。そのデータをデータベースと比較して物質の同定を行います。 
純水製造機

化学実験や分析実験には欠かすことの出来ない純粋をつくる機械です。
 蒸留水やイオン交換水がつくれます。 
小型プラント

 プラスチック(フェノール樹脂)を合成するプラントです。 反応タンクにフェーノールとホルムアルデヒドを入れ、酸性触媒のもと付加縮合反応させてノボラックというものを作ります。

 品質的によいものを作るには加減が難しいです。